現在、PSA鑑定済みのカードに偽造カードではないか?という疑惑が掛かっています。
遊戯王をあまり知らない方向けにもどういう事態になっているかまとめました。
トレカ専用フリマアプリのmagiさんが買取を行ったPSA鑑定品のグレード7の青眼の白龍、初期シークレットレア(通称シクブル)を出品。
シクブルは美品であれば100万円以上もする遊戯王カードの中でもトップクラスに人気の高額カードです。
PSA7 シクブル 青眼の白龍 初期シークレットを出品致しました! pic.twitter.com/dWsax1KHoz
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) 2020年9月9日
偽物の遊戯王カードは基本的に文字のフォントがおかしかったり、
ネーム部分がただの銀文字になっていたりとパッと見すぐ分かるものが多いです。
こちらはフォントの違和感は無く、ネーム部分にダイアモンドカット加工もある上、
鑑定機関のPSAが真贋鑑定した鑑定済みのカードです。
一見違和感は無いですが、一部コレクターからは
色合いからして偽物じゃないか?という声が。
一部で当社商品に対し偽物である疑惑を持たれた方がおりまして、拡散などされているようなのですが、こちらは撮影時に反射を減らすために光を落とした結果色味が少し異なる映り方をしてしまったと考えております。訂正参考写真を追加させていただきます。傷からも同個体であることがわかるか思います。 https://t.co/vCqXwMwBtL pic.twitter.com/LDwKN7yqdl
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) 2020年9月9日
しかし、その後改めて調査をしたところ、偽物の可能性があることが判明。
【重要】
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) 2020年9月10日
当社が出品していた青眼の白龍(シクブル)PSA7に関しまして、Twitter上でも騒がれていることを受け、改めて外部機関にも協力を仰ぎ厳重な鑑定を行った結果、偽物である可能性が判明しました。また、参考までに本物のシクブルを並べた比較画像を資料として掲載させていただきます。(続く) pic.twitter.com/OgvsVUm0Mb
本シクブルについてはシクブルの鑑定基準の一つでもあるダイヤモンドカットが精巧に施されており、外部機関においても鑑定が難しい状況でございますが、現時点において偽物である可能性が払拭できない状況ですので、出品を停止し、調査を継続することといたしました。(続く)
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) 2020年9月10日
本件に関する詳しい情報は、調査結果をもって改めて発表させていただきます。
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) 2020年9月10日
なお、他にも同様の取引が行なわれる可能性もございますので、ユーザーの皆様もご注意いただきますようお願いいたします。誠に申し訳ございませんでした。
追加資料となります。 https://t.co/zYO7OQUxvI pic.twitter.com/GJGRs1FOEh
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) 2020年9月10日
鑑定機関のPSAも実物を再鑑定するということに。
疑惑のあるカードについてPSA本社側から調査依頼のご連絡をいただきまして、シクブルの資料(本物と比較した撮影した画像・動画)をPSAに提出させていただきました。来週以降にPSA本社でカードを改めて実物で鑑定するとのことですので、続報については最低でも数週間程度になってしまいそうです。
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) 2020年9月10日
考えうる結論
①やっぱり本物だった
色合い以外には目立った違和感は無く、PSA鑑定も通過しているので本物。
色合いが濃いのは個体差という結論。
シクブルの色合いの個体差はほぼ無いようですが、ごく少数別の工場で印刷されて色合いが異なったという可能性もあるかもしれません。
偽造シクブルは基本的に初期青眼ウルトラとシークレットカードの表面を剥いで張り合わせるという手法が一般的です。
公式のカード同士を張り合わせによって紙質、フォント共に違和感なく作れますが、
糊付けするので表面に凹凸が出来たり、糊の重さでカードの重量が重くなります。
凹凸無く綺麗に張り合わせたとしても重さチェックで一発で分かると思います。
PSAが重さチェックをしているかは不明ですが、
MTGでは重さチェックは最も簡単で効果的な偽造を見抜く手法の一つなので、
PSAも同じようなチェックをしている可能性が高いです。
⓶PSAが偽物を鑑定してしまった
個人的に一番有力な説かと思います。
PSAは過去に復刻版のVol.1のカードをオリジナルのVol.1のカードとして鑑定したことがあり、遊戯王カードの真贋鑑定は若干信頼性に欠けるところがあります。
また、張り合わせによるシクブルの偽造カードはショップでも買取されたことが何回もあり、綺麗に張り合わせたものであればプロでも真贋判定が難しいのではないかと思います。
③PSAケース自体偽造
密閉されていて中身のカードの取り出しができないPSAケースですが、
こちらのケース自体偽造されているという説。
Twitterでは
PSA7にしては状態が悪くないか?
ケースやラベルが偽造されたのではないか?
という声が多数。
私自身も違和感を感じていて、この疑惑のシクブルは画像から表面に目立つ傷が複数あり、本当にPSA7を取れるような状態なのか?と疑問に感じました。
参考までに下記は私の所有するPSA7のレリブルの写真ですが、
表面には肉眼で見えるような傷は無く、裏面は左下に表面のホログラムがオーバーストライクした小さな初期傷のみです。
ただ、この超音波で密閉されらケースを綺麗に開けて偽造カードと偽造ラベルを入れて再度綺麗に密閉するというのは非常に難しいかと思います。
と、思われていましたが、最近では超音波溶接機も中国サイトで販売されています。
まとめ
まだ結論は出ていませんが、
個人的にPSAの誤鑑定という可能性が高いのかと思います。
高額カードは鑑定済みでも手放しで真贋を信じれなくなることになりかねませんね。